氣質論とは

性格心理学には、人をある基準によって分類することで、性格を捉える考え方の「類型論」があります。

代表的な性格心理学の類型論には、『ユングのタイプ論(類型論)・クレッチマーの体型性格論・シェルドンの発生的類型論・シュプランガーの価値類型論』などがあります。

ここに紹介する「氣質論」は、「氣」が宇宙を含めたこの世の全ての万物を構成する根源的なものであるとされている、中国春秋戦国時代の書「黄帝内経・素問・宝命全形論」に述べられている「氣」の概念を取り入れています。 

書には「人は天地の氣を以って生まれる」「天地合氣、これを名づけて曰く人なり」と書かれています。これは人が自然界の産物であると同時に天地の氣の産物である事を述べています。 

人はこのように両親から受け継いだ「先天の氣」と、生まれてから摂り入れる水穀の精微「後天の氣」によって成長します。 

人は成長過程で様々な環境の影響を受けますが、生まれた時の種の部分である「氣質」はそのまま受け継がれています。人は表面だけで理解することは出来ません。種の部分である氣質を様々な角度から分析することでその人の立体像が見えてきます。

では一般に使われている性格と氣質の関係はどうでしょう。

人の性格(character)は、先天的に持っている行動特性や価値特性である氣質(temperament)と、後天的な能力(ability)である語学能力・計算能力・運動能力・技術能力などの家庭環境や社会環境で身に付くもので確立されます。

その性格は様々な経験をつむことで、人格(personality)となり、多くの人々にその人となりが認知されることとなります。このように氣質が人格の種の部分であり、種の部分は変化いたしません。氣質論を理解することで、個人的な付き合いや、組織的な付き合い、子育てでの悩みを解消することが可能となります。氣質論を学び、理解し身に付けることで、人間関係のストレスが軽減され、コミュニケーション能力も向上いたします。
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